2017年10月22日日曜日

借り物の曲?


借り物の曲?REAL EXISTENCE(BAND-MAID)

REAL EXISTENCEのPVより

最近けっこうお気に入りのガールズバンドのBAND-MAID、今年になって発売されたメジャー入りしてのファーストフルアルバムの「Just Bring It」はインディーズ時代に発売された2枚のミニアルバムよりも個人的にはお気に入りです。
このバンドのスタンスは非常に強固でしっかりとしたコンベクションを持っている。くるっぽが「カッコイイ音楽をかわいいメイド服で演奏するギャップをモチーフにしています。」と言っているがそんなレベルではない。それを端的に表すのが「Just Bring It」には普通のハードロック系のバンドは必ずアルバムの中には「バラード」と称されるテンポを落としたエモーショナルな曲を入れる、またこの曲の存在がバンドのドル箱になる国内のメジャーバンドのコマーシャリズムの象徴だ。
ところがこのアルバムにはそれがない、これだけでこのバンドの確固たるコンベクションをはかり知ることができる。ただ今後メジャーの階段を確実に登りつけていくだろうこのバンドがこのスタイルを維持できるかはむずかしいのかもしれない。

今まで海外のバンドばかり聴いてきたのだがそれにはやはり大きな理由があって、リズムのノリが海外のバンドはウラを基本にしているのに対して国内の音楽はオモテのノリがメインだった。私が音楽を聴きだしたのは70年代のハードロック、プログレッシブロック、そしてニューウェーブだ。
デープパープルの「 Highway Star」の歌い出しの有名な「 Nobody gonna take my car・・・・・」もツッペリンの「Rock and roll」のやはり超有名な「It’s been a long time since・・・・・」の歌い出しも半拍ずらしたタイミングで歌い出すが、国内では以前は小節始めからいきなり歌い出してしまうノリが基本的にオモテでそれが馴染めないというか私には有りえなかった。

ところが最近の国内のインディーズ上がりのバンドは見事にウラのリズムで歌い演奏するバンドが増えてきた。何せ、自分がノリやすい曲を演奏してくれるバンドが気軽にライブハウスやホールにやってきてくれて一緒に大騒ぎができるのだ。もうめったにやってこない海外のバンドを待つ必要がないのです、ライフスタイルが変わったと言うと過言かも知れませんがそれ程の変化です。

BAND-MAIDの「Just Bring It」の収録曲はまさにそれで私的には超ムダなバラード曲もなく、妙な恋愛的な曲もなくとても素晴らしい仕上がりになっていると思います。

 最近、彼女たちのライブにも行きましたがくるっぽのお約束の「あいさつ」は有りましたがMCはゼロ。次の曲のアナウスも無く、アンコールさえも応答しないというという徹底ぶり、これですどうしてこのスタイルのバンドが永らく存在しなかったのでしょうか、これからはSNSでより細くライブの様子がバンド側からもオーディエンス側からも伝わってくるのでライブはより演奏のみを私は楽しみたいと思います。

境内の中での演奏映像は海外で注目されない訳がありません

で、話が少しそれましたが表題のファーストミニアルバムに収録されたとてもよくできたPVで海外からもより多くのアクセスされた「REAL EXISTENCE」はなんとも不思議な曲で、ギターのアレンジもとてもカッコ良くてブリッジからギターソロまでのコード進行も印象的です。が、とても残念な曲でボーカルの歌い出しが小節頭のオモテという有史以前のノリです。最近はカラオケにもBAND-MAIDの曲が揃ってきましたが「Alone」や「YOLO」はとても気持ち良く歌えますがこの曲は無理です、まず歌い出しの私にはタイミングがムズいです、というかキモいです。歌詞も「おひとり様のくせして・・・・」とか「マジ有りえないから・・・・」とかマジくるっぽらしくないですね、全体のノリや流れを逸脱と言うと大げさかもしれませんが、私にはそう感じます。

どうしてそんな曲が存在するのか調べてみればすぐに判りますが「Just Bring It」は全曲くるっぽ作詞のメンバーによるコンポーズとアレンジです。それに対して「REAL EXISTENCE」の収録された「New beginning」は提供された曲がほとんどです。メンバーの経歴やスキルを持ってすればオリジナル曲でアルバムを構成できたと思いますが、事務所の配慮ですかね、職業コンポーザーに曲を提供してもらえば手っ取り早く数字が取れると考えたからでしょう。その目論見は見事に的中「REAL EXISTENCE」、この曲もあまり好きではありませんが「Thrill」はYoutubeで500万再生越えです。映像プロデューサーも職業コンポーザーとても良い仕事をくれました。次のミニアルバムにはお気に入りの「Alone」を含むオリジナル曲が収録されバンドとしてのスタンスを高めてきて「Just Bring It」では待望のメジャーデビューと相成ったのではないのでしょうか。

「REAL EXISTENCE」はそんなBAND-MAIDの過度期の曲ですがPVの映像もとても印象的でギターアレンジもとてもカッコ良く海外でも人気になりました。が、この曲も収録されたアルバムも私には馴染めません、ただ一般的にはこの曲もミニアルバムもお気に入りというファンの方が大勢のようです。

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